
みどりん…最近ずっとデスクワーク続きで、肩も腰もガチガチ…。ジムに行かなきゃとは思うけど、正直もうクタクタで動けないよ〜💦



うんうん、それすごくわかるよ。実は薬局でも『運動しなきゃと思ってるけど続かなくて…』って相談されることが多いんだ。でもね、最近注目されてるのが “NEAT(ニート)” っていう考え方なんだよ



にーと…?それって運動なの?



NEATは “非運動性活動熱産生” のこと。つまり、通勤や家事、階段の昇り降り、買い物など、日常の“ちょっとした動き”で消費されるエネルギーのことだよ。これが実は、健康にもダイエットにもすごく大事って研究でわかってきたの



それなら私にもできそう!今まで“運動=スポーツやジム”って思い込んでたよ



そう!『運動しなきゃ…』ってプレッシャーになるより、まずは“ふだんの動き”をちょっと意識することから始めてみよう😊 実は、これだけでも体も気分も変わってくるんだよ
- NEAT(非運動性活動熱産生)とは何か、運動じゃなくても健康やダイエットに役立つ理由
- NEATが注目される背景と、1日の消費カロリーに占める驚きの割合
- 今日からできるNEATの実践法や、すぐに始められる具体的なコツ
- 薬剤師みどりんのアドバイス&体験談、薬局でのリアルな声も紹介
- NEATだけで痩せるの?続けるコツは?など、よくある疑問や注意点にもやさしく回答
「運動しなきゃ…」の思い込みを変える!NEAT(非運動性活動熱産生)とは?



NEATって、初めて聞いたよ〜。でも“日常の動きが大事”ってちょっと意外かも



そうだよね。NEATって、“Non-Exercise Activity Thermogenesis(非運動性活動熱産生)”の略で、要するに“運動以外の動きで使うエネルギー”のことなんだ
💡たとえば、こんな動きもNEAT!


- 通勤で歩く/階段を使う
- 洗濯・掃除・片付けなどの家事
- 立って料理する・立ち話をする
- 買い物で歩き回る
- 子どもやペットと遊ぶ



ポイントは“ジムで運動する”みたいな特別な時間じゃなくてもOKってこと。ふだんの生活の中にある“動き”が、ちゃんとエネルギーとして使われてるんだよ



なるほど〜。“今日は運動できなかった…”って落ち込んでたけど、買い物行って歩いたり、掃除しただけでも意味があるってことなんだね!



そうなの✨ しかも、NEATって“積み重ね”がカギなの。1回の運動より、毎日ちょこちょこ動いている人の方が、1日の消費エネルギーが多くなることもあるんだよ



たとえば、1日10回階段を使うだけでも、1週間で70回。こうした小さな積み重ねが、1か月、1年後には大きな健康の差になるんだよ!
NEATに含まれる日常動作の例
種類 | NEATの具体例 |
---|---|
通勤・移動 | 階段を使う/一駅分歩く |
家事 | 洗濯・掃除・キッチンに立つ |
オフィス | コピーや立ち話/立って電話する |
外出 | 買い物/公園を散歩 |
その他 | 子ども・ペットと遊ぶ など |



じつはこのNEAT、研究でもとっても注目されていて、健康や体型に大きく関係することがわかってきたの。次はその“すごい効果”について見ていこうか



えっ…!運動じゃなくて日常の動きがそんなに大事なんだ⁉ もっと知りたくなってきた!
まとめのひとこと|NEATってこういうこと!
- NEATとは「運動以外の活動で消費されるエネルギー」のこと
- 通勤、家事、階段、買い物など“ふだんの動き”がNEATにあたる
- 特別な運動をしなくても、日常の動きの積み重ねでカロリー消費は増える
- 毎日のちょっとした行動が、健康やダイエットに大きな差を生む
- 「運動しなきゃ…」より「まずはよく動く生活」を意識しよう!
驚きのカロリー消費も!NEATが健康&ダイエットに効く理由



でもさ…実際、NEATってどれくらい効果あるの?やっぱりちゃんと運動しないと意味ないのかな…?



いい質問だね😊 実は“NEAT”は、1日のエネルギー消費のうち15〜30%を占めることもあるって言われてるんだよ。つまり、座りっぱなしと“よく動く人”とでは、1日の総カロリー消費が大きく変わるの



えっ⁉ たったちょっと動くだけで、そんなに差が出るの!?



うん。たとえば同じような体型・食事でも、NEATが高い人は太りにくく、NEATが低い人は肥満や生活習慣病のリスクが高くなることが研究でも示されているんだよ(出典)
🔍研究からわかったNEATの効果


- 体格や活動量によって個人差はありますが、1日で最大2000kcal近く差が出ることも
- NEATが高い人ほど、体脂肪が少なく、インスリン感受性も良好
- 座りすぎの生活は、生活の質(QOL)低下と関連することが報告されています。NEATを増やすことで、こうしたリスクを減らせる可能性も期待されています。



薬局でも『通勤で一駅歩くだけで、なんだか体が軽くなった』『寝る前の家事をしっかりするようになって体調が良くなった』っていう声、すごく多いんだよ



へぇ〜!それなら私も、駅のエスカレーターじゃなくて階段使ってみようかな



そうそう。NEATの良いところは、“特別な運動”じゃなくてもいいから“続けやすい”ってこと。意識するだけで、体も変わってくるよ✨
まとめのひとこと|NEATの効果ってこんなにすごい!
- NEATは、1日の消費エネルギーの最大30%近くを占めることも
- 「NEATが高い=太りにくい、健康的な体」に近づける
- 座りすぎを減らし、日常的に体を動かすことは、QOLにも良い影響が期待できる
- 通勤・家事・買い物など、日常生活の中で自然に取り入れられる
- 続けやすく、挫折しにくいから“運動が苦手”な人にもぴったり!
今日からできる!NEATを無理なく増やすコツと実践アイデア



でも実際にNEATを増やすって…何をすればいいの?やっぱり時間とか気力が必要なんじゃ…?



大丈夫😊 NEATは“特別な運動”じゃないから、すぐできる・ながらでできる・続けやすいってところが魅力なの。たとえば今日からできること、こんなにあるよ!
すぐできる!NEATアクションリスト


💡家の中でできること
- 掃除・片付けをこまめにする
- 料理中は座らず立ったまま+つま先立ち
- テレビを見ながらストレッチ
- 洗濯物は一度に全部運ばず、何回かに分けて運ぶ(あえて手間をかける)
💡仕事・デスクワーク中にできること
- 1時間に1回は立ち上がってストレッチ
- 電話は立って話す
- プリンターは遠くに置いて取りに行く
- 昼休みにちょっと外を歩く
💡外出中・休日にできること
- エレベーターではなく階段を使う
- スーパーではカートではなくカゴを持つ
- 買い物は近所を歩いてハシゴする
- 駅やコンビニではちょっと遠回りして歩く



うわ〜思ったよりたくさんあるね!“頑張らなくてもできること”ばかりでびっくりかも



そうなの✨“気づき”があれば、すぐにNEATは増やせるよ。私も仕事中は意識して、階段やストレッチを取り入れてるんだ
生活シーン別・NEATを増やすちょっとした工夫
シーン | すぐできるNEATアクション |
---|---|
家の中 | 掃除・洗濯・料理中に立つ/TV中ストレッチ |
オフィス | 立って電話/ストレッチ/コピーは遠くへ |
外出 | 階段利用/カゴを持つ/1駅分歩く |
休日 | 公園で散歩/子ども・ペットと遊ぶ/歩いて買い物 |



あとね、“楽しさ”をプラスするとNEATはもっと続けやすくなるよ。たとえば…
- 好きな音楽を流しながら家事をする
- 子どもやペットと一緒に遊ぶ時間を増やす
- 歩数アプリで“自分にミニごほうび”を設定する
- パートナーや友人と「NEAT対決」するのもおすすめ✨



なるほど!“楽しむ”って意識でやれば、ストレスにならないんだね〜



うん、“ラクで楽しい”を続けることが、結局いちばん効果的なんだよ😊
まとめのひとこと|NEATを増やすってこういうこと!
- 階段・家事・散歩など、ふだんの動きを少し意識するだけでOK
- 仕事中や外出先でも、立つ・歩く・動く工夫がいっぱいある
- 続けるコツは「がんばらない」「生活に溶け込ませる」
- 楽しみながらNEATを増やせば、心も体も軽やかに✨
NEATだけで大丈夫?続けるための安心ポイントと注意点まとめ



ここまで読んで“NEATって良さそう!”って思ったんだけど…ちょっと心配もあって…。これだけで本当に大丈夫なの?運動しなくていいの?



うん、その不安もとってもよくわかるよ。NEATは“健康づくりの第一歩”としてとっても効果的だけど、何かひとつだけで完璧っていうわけじゃないからね
NEATは“最初の一歩”として最適!
- ジムや運動習慣がない人にとって、NEATは「始めやすい・続けやすい」行動
- 座りすぎを減らすだけでも、体調や気分が前向きになるケースも多い
- 「NEAT→運動習慣」にステップアップする人も!



最初は“買い物で歩くだけ”から始めた患者さんが、今では1駅歩くように。『無理なくできるから続けられた』って喜ばれたよ
⚠無理はNG!体調や年齢に合わせて調整を
NEATは「生活の中のちょっとした動き」だからこそ、
- 疲れている日はムリしない
- 持病や膝の痛みがある人は主治医と相談を
- “やらなきゃ”ではなく“できる範囲で”が基本!



なるほど〜。“NEATだけで完璧”って思うより、“NEATから始めてみよう”って感じでいいんだね!



そうそう!NEATは“きっかけ”だから、プレッシャーを感じずに“できること”を少しずつ増やすことが大事だよ✨
🔍こんなときは注意してみて!
状況 | 工夫・対応法 |
---|---|
疲れて動くのがつらい | 座りながら肩回し・軽ストレッチからOK |
膝や腰に不安がある | 階段は避けて平地をゆっくり歩くなど |
続けられるか不安 | 1日1つだけ“NEAT行動”を決める習慣に |
モチベが下がってきた | 歩数アプリやお気に入り音楽を活用 |
まとめのひとこと|NEATをムリなく続けるために
- NEATは“運動が苦手な人”の健康づくりにぴったりのスタート地点
- 「これだけで完璧」じゃなく「少しずつ続ける」がコツ
- 疲れている日は休んでOK!体調に合わせて無理せず取り組もう
- 不安なときは、主治医や専門家に相談を。安心して続けることが一番大事!
NEATから始める運動習慣|ムリなく続く“次の一歩”とは?



NEATってハードル低くて、私でもできそう!…でも、これってずっと続けるだけでいいのかな?



うん、NEATは“始めやすさ”が魅力だけど、慣れてきたら“ちょっとだけ運動をプラス”していくのが理想的だよ
💡NEATが習慣になったら、“週1のプチ運動”からステップアップ!
NEATが自然にできるようになると、「もう少し体を動かしたいな」という気持ちがわいてくることもあります。そんなときは、こんな“プチ運動”を取り入れてみて。
- 通勤で1駅分だけ歩く
- 休日の朝に20分だけ散歩
- 階段+スクワット1セットをセットにする
ちょっとした動きでも、筋力や代謝の維持、メンタルの安定につながるんです✨
🧠「楽しい」と感じることが、運動を続けるコツ!



NEATが習慣になってくると、“体が軽くなった”“気分がスッキリした”って実感できるようになるよ



うん!最近階段を上っただけで、ちょっと誇らしい気持ちになるもん♪
そんな小さな成功体験が、「運動=ツライ」から「運動=気持ちいい」に変わるスイッチになります💡
🧩“自分に合った”楽しい運動を見つけよう!


好きなこと | おすすめの運動 | ポイント |
---|---|---|
音楽が好き | 音楽を聴きながらの散歩・ダンス | 気分が上がりやすく、飽きにくい |
自然が好き | 公園ウォーキング・森林浴 | リフレッシュ効果で心も元気に |
友達と話すのが好き | 友人とおしゃべりしながらのウォーキング | 楽しみながら続けやすい |
スケジュール管理が得意 | カレンダーやアプリで記録 | 達成感が出てやる気UP |
▶️さらに詳しく知りたい方は… (関連記事)
「運動=楽しい」に変えるコツや続け方のアイデアは、以下の記事で詳しく紹介しています。
👉 運動が続かないあなたへ|「楽しい」が習慣化のカギだった!



“NEATができた自分”を褒めるところから始めて、気づいたら“運動もできてた”って流れがいいかも!



その調子♪ “がんばらなきゃ”じゃなくて、“気持ちよかった”を大事にしていこうね
まとめのひとこと|“運動習慣”はNEATの延長から始めよう
- NEATで体が慣れたら、“週1の軽い運動”が次のステップ
- 無理せず「気持ちいい」と思えることを選ぶのがコツ
- 自分に合ったスタイルで、「運動=楽しさ」に変えていこう
- 小さな「できた」が、未来の健康な自分につながっていく✨
🎯まとめ|NEATは「今日からできる」最高の習慣!



“運動しなきゃ”ってプレッシャーがなくなると、気持ちも軽くなるね🍀



そうそう♪ NEATは“ラクで続けられる運動”として、体も心もじんわり整えてくれるのよ
- NEAT(ニート)とは、日常生活の中の“ちょっとした動き”のこと
- ウォーキング・家事・階段の昇降など、がんばらずにエネルギー消費UP!
- NEATを増やすことで、肥満や生活習慣病リスクの改善が期待できる
- 最初は「自分の生活でできそうなこと」から、1つだけ実践でOK!
- 慣れてきたら、週1回の軽い運動にもステップアップ♪



まずは、通勤で階段使うとか、スマホ見ながらスクワット1回でもいいよね!



うん、それだけで立派なNEATよ✨ “今日も少し動けた自分”をほめてあげてね
\未来の自分をつくるのは、“今日のちょっとした動き”から/
あなたの健康的な習慣、NEATから一緒に始めましょう♪
📝 ご注意ください
・本記事は、信頼できる資料をもとに薬剤師が分かりやすくまとめた一般情報です。
・内容には十分配慮していますが、個別の症状や体質には必ず医師・薬剤師へご相談ください。
・万一誤り等にお気づきの際は、そっとご指摘いただけると幸いです。
🔍参考文献
- von Loeffelholz, C., & Birkenfeld, A. L. (2022).
Non-Exercise Activity Thermogenesis in Human Energy Homeostasis.
In K. R. Feingold (Eds.), Endotext [Internet]. MDText.com, Inc.
Retrieved from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK579173/