日本人の認知症、約4割は予防できる?最新研究でわかった14の原因

日本人の認知症の約4割は予防できる可能性を解説する記事のアイキャッチ画像。難聴・運動不足・コレステロールなどの原因トップ3を紹介し、みどりんとすずちゃんのイラストとともにわかりやすく表現している。
すずちゃん

認知症って、年齢の問題だから防げないんですよね…?

みどりん

そう思われがちなんだけどね、実は最近の研究では少し違う見方が出てきてるんだ🌱

すずちゃん

えっ、違うんですか?😳

みどりん

うん。日本のデータを使った最新の研究でね、
👉 認知症の約4割は、生活習慣や環境を整えることで予防できる可能性があるって示されたんだ

すずちゃん

4割も…!?そんなに変わるんですか?

みどりん

そうなんだ。しかも特別なことじゃなくて、
日常のちょっとした習慣が大きく関わっているんだよ

認知症というと、

  • 年齢だから仕方ない
  • 遺伝だからどうにもならない

そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。

でも実際には、
👉 “今の生活”が未来の脳に影響する可能性 があることが分かってきています。

この記事では、日本人のデータをもとにした最新研究から、

  • どれくらい予防できるのか
  • 何が原因になっているのか
  • 今日からできる対策は何か

を、わかりやすく解説していきます🌿

この記事でわかること

  • 日本人の認知症の約4割が予防できる可能性がある理由
  • 認知症リスクに関わる「14の生活習慣・環境要因」
  • 特に影響が大きい“3つの原因”(難聴・運動不足・コレステロール)
  • 日本人に多いリスクの特徴
  • 今日からできるシンプルな予防習慣
目次

日本人の認知症、約4割は予防できる可能性がある

結論からお伝えすると、
👉 日本人の認知症の約38.9%は予防できる可能性がある と報告されています。

これは、
「10人中およそ4人は、生活習慣や環境の改善によって発症を防げる可能性がある」
という意味です。

この結果は、日本のデータをもとに、
「修正可能な14のリスク要因(生活習慣・健康状態・環境など)」を分析した研究から示されました(出典)。

さらに注目すべきなのは、
👉 現実的な改善でも大きな効果が期待できる点です。

例えば、

  • リスク要因を10%減らす → 約20万人の認知症を防げる可能性
  • リスク要因を20%減らす → 約40万人の認知症を防げる可能性

と推定されています。

これは、日本全体で見ると非常に大きなインパクトです。

すずちゃん

全部完璧にやらないと意味がないのかと思ってました…

みどりん

そんなことはないよ🌱 少しずつでも改善すれば、ちゃんと意味があるっていうのがポイントなんだ

つまり認知症は、

  • 完全に防げないものではなく“リスクを減らせるもの”に変わってきている

というのが、現在の科学的な考え方です。

そしてこの研究で特に重要なのは、
“何を優先して改善すべきか”まで明らかになっていることです。

次のパートでは、
認知症リスクに大きく関わる「原因トップ3」をわかりやすく解説していきます。

認知症リスクに大きく関わる「原因トップ3」

今回の研究で明らかになったのは、
👉 認知症の原因は1つではなく、複数の生活習慣が関係しているということです。

その中でも特に影響が大きかったのが、次の3つです👇

🧠 認知症リスク トップ3

認知症リスクの上位3つを示した図解。1位は難聴(6.7%)、2位は運動不足(6.0%)、3位はLDLコレステロール(4.5%)で、これら3つの要因だけで合計17.2%を占めることを円グラフとイラストで分かりやすく示している。
  • ① 難聴(6.7%)
  • ② 運動不足(6.0%)
  • ③ 高LDLコレステロール(4.5%)

👉 この3つだけで、かなりの割合を占めています。

① 難聴:実は“最大のリスク要因”

すずちゃん

えっ…難聴が1位なんですか!?意外すぎます😳

みどりん

そうなんだ。実はこれ、かなり重要なポイントなんだよ

難聴は、単に「聞こえにくい」だけでなく、

  • 会話の機会が減る
  • 脳への刺激が減る
  • 社会的なつながりが減る

といった影響を通して、認知機能の低下につながる可能性が指摘されています。

特に日本では、補聴器の使用率が低い(約15%程度)

という背景もあり、改善余地が非常に大きいリスク要因とされています。

② 運動不足:日本人に多い大きな課題

運動不足は、認知症だけでなく、

  • 血流の低下
  • 生活習慣病の悪化

などを通じて、脳にも影響します。

実際にこの研究では、約75.9%の人が運動不足

とされており、日本人にとって非常に身近なリスクです。

みどりん

逆に言えば、少しでも体を動かすだけでリスクを下げられる可能性があるんだ🌱

③ 高LDLコレステロール:見落とされがちな要因

LDLコレステロール(いわゆる“悪玉コレステロール”)は、

  • 動脈硬化
  • 血流の悪化

を引き起こし、脳の血管にも影響する可能性があります。

その結果、認知機能の低下につながると考えられています。

🔑 ポイントまとめ

今回の研究から見えてきたのは、

「脳だけの問題ではなく、全身の健康が関係している」ということです。

  • 聞こえ
  • 運動習慣
  • 代謝(コレステロール)

これらはすべて、
👉 日常生活で改善できる可能性がある要素です。

次は👇
👉 なぜ日本人はこれらのリスクが高いのか?
👉 生活習慣との関係

をわかりやすく解説していきます🔥

なぜ日本人はこれらのリスクが高いのか?

ここまで見てきたように、
認知症には「難聴・運動不足・コレステロール」といった
生活に関わる要因が大きく影響しています。

ではなぜ、日本人ではこれらのリスクが高いのでしょうか?

日本人に多い「生活習慣型リスク」

今回の研究では、
日本では生活習慣に関わるリスクが特に多いことが分かりました。

例えば、

  • 運動不足:75.9%
  • 高血圧:41.8%
  • 高LDLコレステロール:43.2%

と、多くの人が何らかのリスクを抱えている状態です。

背景①:動かない生活が当たり前になっている

現代の日本では、

  • デスクワーク中心
  • 移動は車や電車
  • 日常生活で体を動かす機会が少ない

といった環境が整っています。

その結果、
「特に運動していないわけではないけど、実は運動不足」
という人が非常に多い状態です。

みどりん

意識しないと“ほとんど体を動かさない生活”になりやすいんだよね

背景②:異常に気づいても対策しないケースが多い

例えば、

  • 聞こえにくくなっても放置する
  • 健診で異常があっても様子を見る

といったケースは少なくありません。

特に難聴は、

👉 補聴器の使用率が約15%と低い

ことが指摘されており、改善できるのに放置されやすいリスクといえます。

背景③:生活習慣病とのつながり

コレステロールや血圧などは、

  • 食事
  • 運動
  • 体重

と密接に関係しています。

つまり、 生活習慣がそのまま脳の健康に影響するという構造になっています。

🔑 ポイントまとめ

今回の研究から見えてきたのは、

👉 日本人は「生活習慣由来のリスク」が多いということです。

そして裏を返せば、

👉 生活を少し変えるだけで、リスクを下げられる可能性がある

ともいえます。

次のパートでは👇
👉 認知症に関わる14のリスク要因を一覧で整理しながら、
👉 全体像をシンプルに理解していきます🧠✨

認知症に関わる「14のリスク要因」をまとめて解説

今回の研究では、
👉 認知症に関わる14のリスク要因が明らかになっています。

これらはすべて、完全ではないものの“改善できる可能性がある要因”です。

🧠 認知症リスクの14要因(一覧)

▶ 若年期(若い頃)

  • 低学歴(教育年数が短い)

👉 脳の予備力(認知予備能)に関係すると考えられています

▶ 中年期(働き盛りの時期)

  • 難聴
  • 運動不足
  • 高LDLコレステロール
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • うつ
  • 喫煙
  • 過剰な飲酒
  • 頭部外傷
  • 肥満

👉 生活習慣や健康状態が大きく関係する時期です

▶ 高年期(高齢期)

  • 社会的孤立
  • 大気汚染
  • 視力低下(未治療)

👉 環境や人とのつながりも重要になります

💡 ポイント:1つだけじゃない「積み重ね型リスク」

すずちゃん

こんなにたくさんあるんですね…全部気をつけるのは大変そう😥

みどりん

大丈夫だよ🌱 大事なのは“全部完璧にやること”じゃないんだ

認知症のリスクは、

👉 1つだけで決まるものではなく、複数の要因の積み重ねで高まると考えられています。

つまり、

  • 少し運動する
  • 健診の結果を見直す
  • 人とのつながりを保つ

といった小さな積み重ねでも、
👉 リスクを下げる方向に働く可能性があるということです。

🔑 ここまでのまとめ

  • 認知症には14のリスク要因がある
  • 多くは生活習慣や環境に関係している
  • 👉 少しずつでも改善することに意味がある

次のパートでは👇
「今日からできる認知症予防」として、シンプルで実践しやすい習慣をまとめていきます🌿

今日からできる認知症予防のシンプル習慣

ここまで見てきたように、
認知症は「生活習慣の積み重ね」が大きく関係しています。

とはいえ、

「結局、何をすればいいの?」
と感じる方も多いと思います。

そこでここでは、
👉 今日から実践しやすいポイントに絞ってまとめます。

🌱 まずはこの3つからでOK

研究で特に重要だった要素をベースにすると、
まず意識したいのはこの3つです👇

① 少しでも体を動かす

  • エレベーター → 階段にする
  • 1駅分歩く
  • 家で軽いストレッチ

👉 「運動しなきゃ」と思うより
👉 “動く時間を増やす”意識が大切

② 聞こえを放置しない

  • テレビの音が大きくなっていないか
  • 会話が聞き取りにくくなっていないか

👉 気になる場合は、
👉 早めに耳鼻科で相談するだけでもOK

③ 健診結果をスルーしない

  • コレステロール
  • 血圧
  • 血糖

👉 「まだ大丈夫」と思いがちな数値こそ、
👉 早めの見直しが重要

みどりん

全部を一気に変えなくていいよ。まずは“できそうな1つ”からで大丈夫🌱

🌿 さらにできると効果的な習慣

余裕があれば、こんなことも意識してみましょう👇

  • 人と会話する・つながりを保つ
  • 外に出る時間を増やす
  • 睡眠やストレス管理を整える

👉 脳は“使うこと”で保たれるとも言われています

🔑 一番大事な考え方

今回の研究から一番伝えたいのは、

👉 認知症は「防げないもの」ではなく
「リスクを減らせる可能性があるもの」になってきている
ということです。

完璧を目指す必要はありません。

  • 1日少し歩く
  • 気になっていたことを放置しない

そんな小さな行動の積み重ねが、
👉 将来の自分の脳を守ることにつながる可能性があります

まとめ

  • 日本人の認知症の約4割は予防できる可能性がある
  • 特に「難聴・運動不足・コレステロール」が重要
  • リスクは“積み重ね”で変わる
  • 👉 今日からの小さな習慣が将来を変える可能性がある
すずちゃん

なんだか“できることがある”って思えるだけで安心しました😊

みどりん

それが一番大事なんだ。未来は今の積み重ねで変えられるからね🌱

📝 ご注意ください
・本記事は、信頼できる資料をもとに薬剤師が分かりやすくまとめた一般情報です。
・内容には十分配慮していますが、個別の症状や体質には必ず医師・薬剤師へご相談ください。
・万一誤り等にお気づきの際は、そっとご指摘いただけると幸いです。

参考文献

  • Wasano K, Jørgensen K.
    The potential for dementia prevention in Japan: a population attributable fraction calculation for 14 modifiable risk factors and estimates of the impact of risk factor reductions.
    Lancet Regional Health – Western Pacific. 2026;66:101792.
    👉(出典)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12869287/
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この記事を書いた人

薬剤師みどりんが、論文と専門知識をベースに、
30代女性の健康・美容・ストレスケアに役立つ情報をやさしく発信中🍀
医療現場での5年以上の経験を活かし、“本当に体にいいこと”を厳選してお届けします。
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